「第28回日本渡航医学会学術集会」が鳥取県米子市で開催されますことをお慶び申し上げますとともに、ご来県される皆様を心より歓迎申し上げます。

また、会長の鳥取大学医学部臨床感染症学講座の千酌浩樹先生、プログラム委員長の愛媛大学大学院医学研究科　感染制御学講座の村上雄一先生をはじめ、ご関係の皆様のご尽力に厚くお礼申し上げます。

 

我が国における新型コロナウイルス・パンデミックとの闘いは、皆様をはじめとした医療関係者一丸となって、国民の命と健康を守り抜く歴史的成果をあげられ、ここにあらためて、皆様に心からの敬意と感謝を申し上げます。

 

このパンデミックにより、我が国の経済成長のけん引役として期待されているインバウンド市場も大きなダメージを受けましたが、訪日旅行者数は順調に回復しており、今年はコロナ禍前の２０１９年に記録した３，１８８万人という過去最高水準を上回ると予想するレポートもあります。また、我が国の海外旅行者数も、コロナ禍前の水準にはまだ戻っていないものの、増加傾向にあるところです。

 

このような中、「渡航医学の今と、新しい未来」をテーマとして、渡航者に係る感染症対策や帰国者等への医療の提供をはじめとした様々な課題について議論されますことは非常に意義深いものであり、是非、活発なご議論をいただき、今大会が渡航医学の発展に大いに貢献されますようお祈り申し上げます。

 

開催地である米子市周辺は、皆生温泉のほか、秀峰大山をはじめとした自然、水木しげるロードなど魅力が一杯です。今がまさに旬のブランド牡蠣「夏輝（なつき）」、肉質日本一の鳥取和牛、とろけるような甘みが特徴の白ネギや大山の大地で育まれたスイカや牛乳など、海の幸・山の幸・里の幸があふれる「食パラダイス」です。皆様には是非この機会に鳥取県を満喫していただければ幸いです。

 

結びに、今大会のご盛会と、お集まりの皆様のご健勝、日本渡航医学会の益々のご発展をお祈り申し上げます。